(7/15)「ブループラネットの巨石群」の巻
今日、一緒にシュノーケリングするのは、宮古島の先輩・マコさん、アヤノちゃん。
そして、ついさっき対面を果たしたばかりの、ブログ読者の陽さんだ。
このメンバーでシュノーケリングするのはこの場所だ。
通称「ブループラネット」。
昨年見つけたばかりの新ポイントである。
左右にどこまでも広がるブルーが印象的だったので、そう名付けた。
コンディションが整わず、昨年はアタックできなかった。
つまり、俺もまだ潜ったことのない、いわゆる「未知のポイント」である。
昨年エントリーできなかったのがウソのように、完璧なコンディションだった。
ブループラネットは、見渡す限りすべてがポイントという感じで、どこから攻めればいいのか迷ってしまう。
前半、後半に分けて、左右をざっくりと潜ることにした。
ビーチ右側方面には小さな無人島があり、その手前には「ブルーホール」がぽっかりと口を開けている。
わくわくしてくるようなポイントであることは間違いない。
下方の濃い青の部分は「水路」になっており「地形好き」でなくても、テンションが上がってくる。
気づいたら、陽さんがいきなり水路にアタックを仕掛けていた。
陽さんのスキンダイビングのスキルがまったくわからなかったのだが、いきなりのこの潜水。
これほどのスキルを持っている人だとは思わなかった。
なんだか最高に嬉しく、頼もしく、楽しくなってきた。
もちろん俺も負けじと、面白そうな地形に潜ってみる。
写真を撮るというよりも、潜ることのほうが楽しかった。
マコさんをはじめ、みんな信頼できるメンバーなので、安心感もハンパない。
これは陽さん。
カメラを構えるフォームも、とんでもなくサマになっている。
ケンケンを彷彿とさせるダイナミックでフレキシブルな水中でのパフォーマンス。
後半は陽さんと二人で、少しだけアウトに出てみた。
そこはまるで「異世界」といった感じだった。
言葉では示せないようなサイズの、海底の巨石群が俺たちを出迎えてくれた。
ここで水深は、およそ20~30メートル。
それでも上から見た体感で、石の大きさは小さいものでも約7~8メートルはあるだろう。
不気味でありながらも、美しさに満ちており、こんな場所は宮古島で初めてみた。
それにしても、陽さんの潜水スキルには本当に恐れ入った。
レベルの高い人と一緒に潜っていると、自分のスキルアップにも繋がる。
安全面でも大きなアドバンテージになる。
今日は本当に最高の1日だった。
陽さんと対面できたのも、またひとつ俺の財産になった。
ブログ読者の方は人間的に素晴らしい人しかいないのだろうか。
今まで会った方々、みんな本当に素晴らしい人ばかりだった。
陽さん、マコさん、アヤノちゃん、みんな今日は本当にありがとう――。
2017/07/16 Sun. 22:00 |
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(4/30)「2分を超えろ!」の巻
以前にも紹介したと思うが、俺は毎朝、洗面器を使って”息こらえ”のトレーニングをしている。
体調不良のとき以外は、毎朝1回、必ず行っているルーティーンである。
宮古島の海で長時間、水中散歩を楽しむために、俺は毎朝、鬼の修行僧になるのだ。
そんな”息こらえ”のトレーニングだが、最近になり、ようやく”2分”の壁を超えるようになってきた。
先週あたりから、3回に1回ほどの割合だが、”2分”を超えるようになったのだ。
しかしまだ、”完全なコツ”を掴んだわけではなく、日々、試行錯誤しながらのトレーニングである。
自分なりに調べたり、実戦してみた結果、”息を吸う”ことよりも、”息を吐く”ことのほうにポイントがあるようだ。
体内の二酸化炭素量をどれだけ減らせるかということが重要らしい。
そして息を止めている間は、酸素消費量を徹底的に抑えることがポイントになってくる。
洗面器で2分間息を止めていられても、実際の海で潜る場合は、おそらくこの”3分の1”程度の時間になるだろう。
”潜る”という行為自体が、かなりの酸素を消費する。
肉体的に使用する酸素よりも、脳を使うことによる酸素消費量のほうがウェイトを占めるらしい。
”潜る”、”被写体(魚など)を探す”、”撮影準備をする”、”構図とタイミングを決める”、”シャッターを切る”……。
そんなありとあらゆる作業を、1回の息止めの中で行わなければならない。
それがスキンダイバーの宿命なのだ。
水深12メートルまで潜るとしよう。往復で25メートルプールの片道とほぼ一緒の距離だ。
それを耳抜きをしながら垂直に潜り、海底で撮影をしたのち、また海面まで浮上する。
それらすべてを、たった1回の呼吸だけでまかわなければならない。
沖に出ることだけでも危険が伴うのに、さらにそこから垂直に海底まで潜る。
途中、どんなトラブルに遭遇するかもわからない。
不測の事態だって十分に起こり得るだろう。
スキンダイビングというのは、極めて過酷なスポーツなのである。
潜れば潜るほど”死”のリスクが高まる。
1本1本が、まさに命がけのダイブなのだ。
せめて”1分間”は、水中で留まれるようにしたい。
そのためには”洗面器トレーニング”で、なんとか”3分間”は息を止められるようにならなければ。
まずは”2分30秒”を目指そう。
この夏は、ミヤコブルーの水中世界を誰よりも長い時間楽しんでやるんだ――。
宮古島の未知の領域にダイブするまで、あと81日――。
体調不良のとき以外は、毎朝1回、必ず行っているルーティーンである。
宮古島の海で長時間、水中散歩を楽しむために、俺は毎朝、鬼の修行僧になるのだ。
そんな”息こらえ”のトレーニングだが、最近になり、ようやく”2分”の壁を超えるようになってきた。
先週あたりから、3回に1回ほどの割合だが、”2分”を超えるようになったのだ。
しかしまだ、”完全なコツ”を掴んだわけではなく、日々、試行錯誤しながらのトレーニングである。
自分なりに調べたり、実戦してみた結果、”息を吸う”ことよりも、”息を吐く”ことのほうにポイントがあるようだ。
体内の二酸化炭素量をどれだけ減らせるかということが重要らしい。
そして息を止めている間は、酸素消費量を徹底的に抑えることがポイントになってくる。
洗面器で2分間息を止めていられても、実際の海で潜る場合は、おそらくこの”3分の1”程度の時間になるだろう。
”潜る”という行為自体が、かなりの酸素を消費する。
肉体的に使用する酸素よりも、脳を使うことによる酸素消費量のほうがウェイトを占めるらしい。
”潜る”、”被写体(魚など)を探す”、”撮影準備をする”、”構図とタイミングを決める”、”シャッターを切る”……。
そんなありとあらゆる作業を、1回の息止めの中で行わなければならない。
それがスキンダイバーの宿命なのだ。
水深12メートルまで潜るとしよう。往復で25メートルプールの片道とほぼ一緒の距離だ。
それを耳抜きをしながら垂直に潜り、海底で撮影をしたのち、また海面まで浮上する。
それらすべてを、たった1回の呼吸だけでまかわなければならない。
沖に出ることだけでも危険が伴うのに、さらにそこから垂直に海底まで潜る。
途中、どんなトラブルに遭遇するかもわからない。
不測の事態だって十分に起こり得るだろう。
スキンダイビングというのは、極めて過酷なスポーツなのである。
潜れば潜るほど”死”のリスクが高まる。
1本1本が、まさに命がけのダイブなのだ。
せめて”1分間”は、水中で留まれるようにしたい。
そのためには”洗面器トレーニング”で、なんとか”3分間”は息を止められるようにならなければ。
まずは”2分30秒”を目指そう。
この夏は、ミヤコブルーの水中世界を誰よりも長い時間楽しんでやるんだ――。
宮古島の未知の領域にダイブするまで、あと81日――。
2016/04/30 Sat. 23:00 |
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(3/17)秘密ビーチの条件
慣れてしまったからこそ見逃している場所はないか――。
行こうと思っていて、まだ行けてない場所はないか――。
今さらだが、家中にある宮古島の資料をすべてかき集めて徹底検証。
残念だが、特に新しい発見は何もなかった。
宮古島を愛する者ならば、共通の認識かもしれないが、宮古島のガイドブック的なものには、ある一定の限界がある。
広く浅く、代表的なところはすべて網羅しているのだが、肝心な部分がすべて抜け落ちているのだ。
宮古島フリークたちが求めているものは、そこにはない。
ディープさに欠ける。
それはブログやフェイスブックでも同じことがいえるだろう。
新城海岸や吉野海岸も素晴らしい。
前浜や砂山ビーチも、やはり押さえておきたい。
だがそれはあくまでも、”初めて”宮古島を訪れる人向けのビーチ情報でしかない。
俺や、このブログを見てくれている人たちが求めているものは、もっと生々しくドラマチックなもののはずだ。
いわゆる秘密のビーチや隠れビーチだったり、アドベンチャー的な要素が含まれている場所だったり。
とにかく地元の人でも知らないような、観光客など誰もいないような、そんな特別な場所を求めているのだ。
ここは俺が2014年に偶然見つけた、いわゆる”秘密のビーチ”である。
さんざん宮古島中を車で走り回り、道路沿いにある、ありとあらゆる”怪しいポイント”を探していたのに、2年間も俺の目を逃れ続けていた正真正銘の隠れビーチである。
俺自身、もう宮古島に”知らないビーチはない”とタカをくくっていた。
そんなとき、いくつかの偶然が重なり、この楽園ビーチに出会うことができた。
綺麗なだけじゃなく、海の中にも魅力が溢れている。
すべての欲求を満たしてくれている。
サンゴも非常に綺麗で、魚の種類も豊富なのだが、なんといってもここはスキンダイビングのトレーニングにもってこいの場所なのだ。
ビーチから40~50メートル沖へ出ると、いきなりのリーフエッジ。
そのエッジから垂直に落ち込むドロップオフの落差は約10~15メートル。
そこが格好の潜りポイントなのだ。
何回この場所でトレーニングしただろう。
潜る直前はいつも”死”というキーワードが頭をよぎった。
なんせ”バディ(相棒)”のいない単独行動なので、もしブラックアウト(意識喪失)を起こせば、”終わり”だ。
練習の成果なのか、ここで、”13メートル”まで潜ることができた。
思い出深い場所である。
今回はどんなビーチとの出会いがあるのだろう。
この夏は、伊良部島をざっくりと調査できれば、と思っている。
リサーチ力、行動力、実行力が試される夏になりそうだ。
楽園のミヤコブルーまで、あと126日――。
2016/03/17 Thu. 23:00 |
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(2/3)走り出した夏の宮古島計画
2月に入り、俺の『夏の宮古島計画』はさらに加速している。
宮古島に持って行く荷物の大まかな仕分けを本格的に始めた。
要るもの、要らないもの、そしてこれから買い揃えなければならないものなどを見極める。
スキンダイビング、及び、シュノーケリングの、スペア器材のメンテナンスも行った。
必要なものがすぐに取り出せるように、ひとつひとつのギアに分かりやすい貼り紙をしていく。
この作業をすることにより、すべてのギアの管理が完璧になる。
ダイビングギ器材の整理と並行して、部屋の整理整頓、断捨離も行った。
使わないもの、使うかもしれないもの、それらは迷うことなくすべて捨てる。
45リットルのゴミ袋を満杯にする爽快感、清々しさ。
部屋もキレイになる上に、ストレス解消になるなんて、『断捨離』はまさに魔法の呪文である。
コンテナボックスの中身も、吟味し精査し、本当に必要なものだけを残す。
そして細かな分類が終わったあとは、パソコンでラベルづくり。
あぁ、楽しくて仕方ない。片付けをして、部屋が広くなっていく喜び。
掃除や片づけは、俺にとっての癒しの時間なのかもしれない――、そう思えてくる。
今週はいよいよ夏の長期休暇を申請しようと思う。
それが俺にとって最大の難関だ。
申請が通れば、俺の『夏の宮古島計画』はさらに勢いを増す。
春になる前に、すべての準備を終わらせる覚悟でいく――。
2016/02/03 Wed. 23:00 |
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(8/13)素潜り野郎三人衆――。
最高の夏の1日だった。夢のような楽しい時間。
ダルくん、トオルくん、二人とも宮古島で暮らす海大好きの仲間だ。
それぞれとはシュノーケリングに行ったことはあるが、三人揃ったのは史上初である。
俺がもうじき宮古島を旅立つということを知って、急きょ集まってくれたのだ。
今日はダルくんが、伊良部島のポイントを案内してくれる。
それにしても、この抜けるような青空。
信じられないような美しさが目の前に広がっていた。
沈没船があるポイントを、真正面から臨める場所を教えてもらった。
もちろんガイドブックには絶対に載っていない場所だ。
胸が高鳴ってくる。
ファーストエントリーは、巨大テーブルサンゴ群のある場所。
ビーチからエントリーして、すぐにこんなテーブルサンゴが拝めるなんて本当にすごい。
宮古島でも、数えるほどしかないだろう。
ダルくんの体と比較してもらえば、その大きさがお分かりいただけるだろう。
伊良部島に関しては、俺はほぼ無知同然である。
この先、いったいどんなポイントがあるのかと考えると、胸が張り裂けそうなほど嬉しくなってきやがる。
これはもう、まさしく楽園だ。
こんな最高の海で、こんな最高の仲間と泳げるなんて、俺は本当に友に恵まれていると思う。
感動を共有できる人がいると、自分自身の感動もさらに増幅する。
ファーストエントリーを終え、いったん昼休憩。
俺は軟骨ソーキそばを注文。
トロトロの軟骨ソーキが口の中でとろけやがる。
泳いだ後の食事は、なんでこれほどうまいのだろう。
セカンドエントリーのポイントは、通称『ポイントゼロ』と呼ばれている場所だ。
『ポイントゼロ』――。なんてクールな名前を付けやがるんだ。
そのネーミングだけで、俺のテンションは間違いなく18パーセントはアップした。
いきなりハナビラクマノミを発見。
過去3年間でも、池間島の1個所でしか見たことのない非常に珍しいクマノミだ。
これはすごい。
それにしても、この二人のスキンダイビングスキルは本当に素晴らしすぎる。
まさに海と一体化している。
そんな二人の泳ぐ姿を見ていると、心の底から嬉しくなってくる。
二人とも、余裕で10メートル以上は潜れっていた。
特にトオルくんの身体能力は非常に高く、水深計で計測したところ、15~16メートルほど潜っていた。
凄すぎる。
こんな最高の技術を持つ二人と一緒に潜れて、俺は本当に嬉しかった。
そして、二人の潜水スキルを見て刺激を受けないわけがない。
俺も写真撮影の合間に、どこまで潜れるか挑戦してみた。
今日の記録は、11.1メートルだった。
タッバー(ウェットスーツの上着だけのようなもの)を着用していたので、浮力が増す分、それ以上潜るのは難しかった。
だが何メートル潜ったかという記録よりも、それを一緒に競い合える仲間がいることが俺は嬉しいのだ。
やっぱり宮古島は俺に何かを与えてくれる。
具体的には宮古島が与えてくれるのではなく、それは、人と人との繋がりが与えてくれるのだということにも気付いた。
海を愛する仲間といられるだけで幸せだ。
宮古島に来て本当に良かった。
今は心からそう思っている。
そして残された日々、俺は全力を尽くす。
宮古島を発つ日まで、あと5日――。
2015/08/13 Thu. 21:51 |
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