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HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(7/19)「夏の日の殺人(1)」の巻 

人には誰も「決して忘れることのできない1日」というものがあるに違いない。
2017年7月19日――、それが俺にとって、まさに「その日」となった。
あの日に起きた出来事は、きっと生涯忘れることはないだろう――。

20170719 118 (3)
「その日」は信じられないほどの快晴で、風もまったくなく、海は磨き上げられた鏡のように青い空を映し出していた。
この夏一番のコンディションであることは容易にわかった。
どこのポイントを選択しようとも、最高のシュノーケリングデーになることは約束されていた。

この日のメンバーは、海に関してはお互いに絶大な信頼を寄せ合っているケンケン、そして潜って水中写真を撮るのが好きだという、同じ宿に泊まるA子。
天候、メンバー共に、シュノーケリングするにあたっての不安材料は一切なく、すべてが完璧だった。
あとは、ただ楽しめばいい。

こんな穏やかな海で、万が一にも事故など起こるはずがない。
だが今思えば、この油断こそが悲劇の始まりだった。
この慢心が「あの事件」を引き起こしてしまった最大の要因だったのだ。

今まで500本近く宮古の海で潜ってきた。
当然、何度かかなり危険な目にも遭遇した。
だがそれらはすべて「自己の生命」に関わるものだった。

愛する海で、もし万が一のことが起こっても、それはすべて自己責任。
常にその覚悟を持って海に入っている。
だからこそシュノーケリングする際には、周りから装備が多すぎると揶揄されるくらいに、危機管理には万全を期していた。

そして幸いなことに、今まで一度も事故は起きなかった。
そう、この日までは――。

俺はこの日、人生で初めて――118――つまり海上保安庁へ緊急の電話をかけた。
頭の中は真っ白、顔面は蒼白、カラダも足も手も、あらゆるカラダの器官が自分でも信じられないほど震えていた。
使い慣れているはずの携帯電話の操作もまったく手につかない。

震える指先で、なんとか携帯のキーロックを解除し「1-1-8」をダイヤルする。
一刻も早くこの状況を伝えなければならない。
電話はすぐに通じたが、エントリーしたビーチは、いわゆる「隠れビーチ」だったため、電波状況が悪く、通話はすぐに途切れてしまった。

俺は全身ずぶ濡れのまま運転席に滑り込み、車のエンジンをかける。
毎日運転している車なのに、まるで初めて乗る乗り物のように、発進させる手順すらおぼつかない。
普段なら2~3回で切り返せる駐車スペースも、一体何度ハンドルを切り返したことだろう。

どこに行けば携帯の電波が入るのか、もやはそんな冷静な判断などできる状況ではなかった。
最悪の事態しか思い浮かばず、うまく呼吸すらできなかったことをよく覚えている。
心臓が破裂しそうなほど動悸が激しかったような、それでいて、心臓が止まりそうなほど意識が薄れていたような、とにかく今まで味わったことのない常軌を逸した状態だった。

とにかく電波が入る場所を探して車を発進させた。
一般道に出るまでの道はかなり狭く、両サイドには鋭い棘(とげ)に覆われた硬いアダンの葉が突き出していた。
普段なら車のボディに傷を付けないよう、細心の注意を払って運転する場面だが、この時ばかりは何も考えず、アダンの葉に車をこすりつけながら、とにかく一心不乱に突き進んだ。

一般道に出て数分ほど走ると、一番近くにある駐車場に辿り着いた。
今振り返ると、ここに到着するまでに事故を起こしていてもおかしくなかった。
それほど俺は取り乱し、動揺していた。
駐車場に入ると、車をでたらめな方向のまま停車させ、再び震える指先で「1-1-8」をダイヤルした。

携帯の電波は途切れることなく、やっとまともに繋がった。
極度のパニック状態に陥っている俺を、何とか落ち着かせようと、交換手の方がとても冷静だったことをよく覚えている。
俺は通話を続けながら、車に常備している双眼鏡を取り出し、駐車場の先にある崖の先端まで小走りで移動した。

崖下を覗き込むと、そこには信じられないほど美しいミヤコブルーの海が広がっていた。
残酷な光景だった。自分の置かれている状況とは、あまりにも対称的で平和な世界だったからだ。
夏の太陽を浴びた宮古の海は、皮肉にも、今まで見たどのブルーよりも美しく光り輝いていた。

左手で携帯電話を持ちながら、右手に持った双眼鏡で、眼下に広がる海を舐めるように見た。
海況を確認するために常備している双眼鏡だが、この時の使い道は、今までとはまったく異なる目的のためだった。
どんな些細なことも見逃すまいと、双眼鏡を必死に握りながら、交換手の方との切羽詰まった電話でのやり取りは十数分続いた――。

――つづく――
2017/11/18 Sat. 23:00 | trackback: -- | comment: -- | edit

(8/22)「さらば宮古(動画編)」の巻 

(2017.08.22)「さらば宮古(1)」の巻

そういえば帰り際、空港で偶然アンドレに会った。
2016年は宮古空港に到着して、いきなり会ったのがアンドレだった。
今年はゲストハウスに到着したら、たまたまいたのがアンドレだった。
最初と最後によく会うんだよな、アンドレ……(笑)。

(2017.08.22)「さらば宮古(2)」の巻

感傷よりも環礁だ。
※ここからはラップ調で歌ってください
♪感傷に干渉してるヒマがあるなら~
♪環礁を完璧に観察して俺は余裕で完勝~

まぁ冗談はさておき……。

(2017.08.22)「さらば宮古(3)」の巻

最後に見えたのは東平安名崎のパナリ。
この高度からだと、位置関係がよくわかる。
動画を何度も見返して、来年のための予習をしておこう。
2017/08/22 Tue. 22:00 | trackback: -- | comment: -- | edit

羽田空港 

羽田に到着。

あれ、羽田空港なんか変わったな……。

まるでサイバーシティだ。

2017/08/22 Tue. 18:30 | trackback: -- | comment: -- | edit

さらば宮古 

さらば宮古。

特にそれほどの未練はなく、逆に清々しい気持ち。

今年やれることはすべてやった。

あとはまた1年かけて準備して、来年の新たなる目標に挑む。

2017/08/22 Tue. 16:00 | trackback: -- | comment: -- | edit

ごった返す宮古空港搭乗ロビー 

レンタカーを返車し、バタバタの中、ようやく宮古空港に到着。

人でごった返す到着ロビー。

2015年に50万人だった観光客は、2016年は40%増の70万人だったらしい。

今年は80万人を超えているかもしれないな……。

メディアの影響力はすごい。

俺など所詮、80万分の1のちっぽけな観光客に過ぎない。

2017/08/22 Tue. 14:45 | trackback: -- | comment: -- | edit