宮古島2013 -day 7- 「財産」(2013/07/10)
台風7号が接近しているようだ。
だが宮古島は本日も快晴。
俺が来島して以来7日間連続で快晴が続いている。
午前中、最近知り合ったウィルと東平安名崎で遊んだ。
日本語が堪能なので、かなり細かいニュアンスまで伝えることができる。
ウィルは9月に宮古にオープンするショップのシェフとして宮古に来ている。
この日初めて知ったのだが、ウィルも写真が好きで一眼レフを持っていた。
さっそく一眼を貸してもらいウィルの写真を撮ってあげた。
一眼のレスポンスはコンデジの比ではないことを改めて痛感した。
ウィルと別れたあと、買ってきたお弁当で昼食にすることにした。
爽快な海が眼前に見えるお気に入りの特等席に座って食べた。
しばらくすると「わ」ナンバーの車が俺の前を通り過ぎた。
この場所はほとんど通る車もない。
駐車場に止まったその車から、一人の男性がこちらに向かって歩いてくる。
明らかに俺のほうに向かってきているようだ。
やがて俺の前で立ち止まる。
いったい何が起こるというんだ―、じゃっかんの緊張感が芽生える。
しかし彼の口から出た言葉は意外なものだった。
「もしかして…、HARUさんですか…?」
「え?!そうですけど…、何で…(知ってるんですか?)」
「いやぁ、実はブログで…」
というわけで、彼は俺のブログを読んでくれている方だったのだ。
「HARUさんが宮古に来ているのは知っていたので、もしかしたらここに来れば会えるかもしれないと思って…」
鋭い。さすがブログを読んでくれている方だ。なんという推理力、洞察力、行動力。
名前はタカハシさん。東京から来ているということだった。
宮古には何回も足を運んでいるらしく、何かのキッカケで俺のブログを見つけてくれたらしい。
今まで一度もメールのやり取りもしたことのない、本当に初対面の方だったが、その人柄の良さと宮古への愛情はすぐに感じ取ることができた。
タカハシさんは、俺に会えたことをとても喜んでくれていたが、俺のほうもとても嬉しい気持ちになった。
ブログでしか見たことのない俺をよく見つけてくれたし、よく声をかけてくれたと感謝の気持ちでいっぱいだ。
こんな素敵な出会いがあるのも、宮古島マジックと言えるだろう。
「一緒に写真を撮らせてもらってもいいですか?」もちろん快諾した。
むしろこんな俺でいいのか―、と一瞬躊躇したぐらいだ。
そして俺もタカハシさんと一緒に写真を撮らせてもらった。
ブログに載せることを伝えると快く了承してくれた。
タカハシさんはあまり時間がないらしく、このあと南海岸に行くと言っていた。
波は大丈夫だっただろうか。
もしタカハシさんに時間があれば一緒に潜りたかった。
きっと最高に楽しいダイビングになったことと思う。
彼も相当な宮古フリークだと思うので、きっと一般的な観光ビーチではもう満足できないカラダになっているのだろう。
タカハシさん、声をかけてくれて本当にありがとうございました。
俺にとっても本当に感動の時間でした。
またいつか会うことができたなら、そのときはぜひ一緒にミヤコブルーの海にダイブしましょう―。
タカハシさんと別れたあと、俺は単独でアウトリーフに出た。
今日の海は接近する台風の影響でウネリが出ていた。
潮もじゃっかん速い。
しかしそんなあまりいいコンディションとはいえない中、幸運にもウミガメの姿を見つけることができた。
これで今日はイケる―、そんな予感がした。
ウミガメの泳ぐ姿はいつ見ても本当に美しい。
しばらく捜索を続けるとウミガメのエサ場を見つけることに成功した。
一心不乱に食事をしている。
個体によっても違うが、ほとんどの場合、食事をしているウミガメは警戒心が薄れているように思う。
これだけ寄ってもまったく逃げない。
今回もズームは一切使わず、完全に「寄り」で撮っている。
ウミガメのアタマにレンズが当たるか当たらないかぐらいまで寄っている。
ちなみにこの日のエサ場の水深は約5.5メートル。
潜水と浮上を何度も繰り返しウミガメの食事風景を撮影する。
よく考えてみれば潜水と浮上の往復で約11~12メートル。
それだけで25メートルプールの半分の距離を泳いでいることになる。
しかも水圧に耐え、耳抜きをし、被写体に最短距離で向かう。
実際に海底にステイできる時間は10~20秒あるかどうかだろう。
今はまだいいが、これから満潮の時間帯に潜るとなると、水深はさらに7~8メートルに延びるだろう。
そのときに自分がフレキシブルに対応できるかどうか不安だ。
今でさえ、無理して潜水すると鼻の奥の毛細血管が切れ鼻血が出ることもしばしば。
とにかく焦らず徐々に潜水深度を長くしていこう。
そしてまだ見ぬ世界をこの目に焼きつけよう。
宮古の海はまだまだ計り知れない何かがあるのだ。
今回初めての新城海岸へ向かった。
東京から来た友達のマコさんたちと合流するためだ。
海の家の人たちもみんな俺のことを覚えてくれていた。まったく嬉しいことだ。
観光化された新城海岸だからといってバカにしてはいけない。
ここにはここの良さがあるのだ。
こういった小魚たちの撮影を通してカメラのスキルを学べる。
どうすれば人を惹きつけるような写真が撮れるのか。
どのアングルが一番その瞬間を切り取ることができるのか。
魚がたくさんいる新城海岸はやはり素晴らしい。
夜は友達のトモキが経営するゲストハウスで家飲みになった。
マコさんの所有する三線が出てきて、いつのまにか三線大会になった。
この雰囲気たまらない。
今年も友達の輪が徐々に広がり始めてきた。
「仲間や友達こそ財産」―、そう思える自分が好きだ。
俺を旧知の親友のように迎えてくれる仲間がいる場所、それが俺にとっての宮古島なのだ―。
2013/07/10 Wed. 23:00 |
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