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HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(6/18)「地獄の作業 ~君のその指先に~!」の巻  

地獄の作業がまたやってきた。
前回の”液晶保護フィルム貼り作業”も地獄だったが、今回の作業もかなりの地獄を見ることになる。
いや、今回のほうが、俺にとっては前回以上の生き地獄かもしれない。

20160618 (1)
今回の俺のヘル・ミッションはこれだ。
この何の落ち度もないシュノーケリンググローブを、ハサミで惨殺しなければならないのだ。
”親指部分”と”人差し指部分”をハサミで切断するという、精神的にかなり過酷な作業である。

グローブの指先を切断してどうするのかというと、水中でのカメラ操作のためである。
カメラの設定やシャッターを押す際、グローブを装着したままでは微妙な感覚がつかめない。
指先の繊細な感覚が水中では必要不可欠なのだ。

先日の”液晶保護フィルム貼り作業”は、”完璧”を求めるがゆえの地獄だった。
しかし今回の作業は、その方向性は大きく異なる。
今回のミッションは、”完璧”なものを”ブチ壊す”という、かなりアナーキーな作業なのである。

グローブの指先を切り落とすというのは、我が身を切られるように辛い。
だがここで情に流されてはダメだ。
俺は心を鬼にしてアナーキストになった。

神の御加護のあらんことを――。

つぶやくように唱え、胸の前で軽く十字を切ると、俺は鈍い輝きを放つ食用カニバサミを容赦なくふりかざした。

何の落ち度もないグローブさん、本当にごめんなさい――。
そう叫びながら、親指部分をハサミで容赦なくぶった切る。

何の落ち度もないグローブさん、本当にごめんなさい――。
泣きわめきながら、人差し指部分をハサミで容赦なくぶった切る。

この精神的苦痛、プライスレス――。

20160618 (2)
やがて、一世一代のオペは完了した。
これで水中でのカメラ操作は自由自在になる。
苦労した甲斐があった。

それにしても……。
今回のグローブはかなり使い込んでいるものだったから、まだマシだった。
これが、もし新品のグローブだったら……。

う~、ブルブルっ!思わず鳥肌が立つ。
そのおぞましい儀式を想像しただけでも精神が崩壊しちまう。
新品のグローブの指先をぶった切る――、そんな反社会的行為はもはや犯罪に等しい。

俺が心を鬼にして、ぶった切ったグローブが活躍するまで、あと32日――。
2016/06/18 Sat. 23:00 | trackback: -- | comment: -- | edit