07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(9/12)「新たなる伝説のはじまり!」の巻 

20160912 zashousen attack (2)
俺を突き動かすものは、好奇心、冒険心、探究心、そして自分の限界を超えてみたい――、という強い信念――。

いつも崖の上からしか見ることができなかった、伊良部島・白鳥崎沖の座礁船。
その場所まで泳いで行こうなどと、考えた者さえいないかもしれない。
だが俺は着々と計画を練っていた。

無謀な挑戦であることは間違いない。
だが台風が接近いているのに、海に入る者の無謀さとは質が違う。
装備も計画もしっかりと準備した上での挑戦だからだ。

そんな難攻不落の座礁船にアタックする日は、まったく突然訪れた。
ケンケンとシュノーケリングに行くことになっていたのだが、行き先は俺に任せるという。
今日の風向きと海況を考えた結果、俺は迷うことなく、”座礁船アタック”を提案した。

パイナガマビーチや前浜、新城海岸へ行くのとはわけが違う。
普通の者ならば、「いや、それはちょっと……」と躊躇するのが当たり前だろう。
多少シュノーケリングをしている者であれば、それがどれほどリスキーな行為であるかはすぐに理解できるはずだ。
危険な旅になることがわかるからこそ、躊躇するのだ。それが当然の反応だと思う。

ところがケンケンの反応は、俺の予想をいとも簡単に裏切るものだった。

いいねぇ!!行こうよ!!――。

ケンケンのテンションは一気に上がり、誰が見ても超乗り気だということはすぐにわかった。
彼にとってはミヤコ再来島の一発目がこの座礁船ということになる。
カラダが水に慣れているとしても相当ハードルの高いアタックになるが、彼の身体能力をもってすれば必ずイケるはずだ。

ケンケンと約束をしていた。
俺が今まで手を付けることができなかった難攻不落エリアを二人で攻めよう――、と。
その記念すべき第一発目が、この座礁船ということになる。

人が行かないようなポイント――、ではない。
人が行けないようなポイント――、に行こうと。
バディ(相棒)がケンケンなら、もう怖いものは何もない。
[広告] VPS

20160912 zashousen attack (4)
実際にエントリーしてみると、あらためて座礁船までの果てしない道のりを痛感する。
大きな船体が豆粒のようにしか見えない。
だからこそ俺の中の野生のDNAが燃えてくる。

20160912 zashousen attack (3)
台風14号が近づいているが、海はまだそこまで荒れていなかった。
今日は太陽も完全復活している。
午後4時過ぎの出発になってしまったが、難攻不落の座礁船にアタックするなら、コンディションの整っている今日しかない。

20160912 zashousen attack (5)
行く途中で面白いポイントを見つけては、ケンケンと写真を撮りあった。
彼も写真が大好きなので、お互いの写真を撮ってあとでデータを交換すればいい。
何もかもがケンケンとは相性がいい。

20160912 zashousen attack (6)
座礁船の姿は徐々に大きくはなってくるものの、それでもなお果てしなく遠く感じる。
崖の上から見るのと、実際に水面上で見るのとでは、距離感に大幅な開きがあるのだ。
一人だったらおそらく心が折れてしまうだろう。

ケンケンとのシュノーケリングは今日が初めてになるが、ひとつだけルールを決めていた。
どちらかが危険だと感じたら、すぐに引き返すこと――。
二人でいる安心感は確かに大きいが、だからこそリスクマネジメントはしっかりしなければいけない。

お互いを信頼しつつも、最大限の注意だけは怠らなかった。
海に慣れ親しんだ二人の経験値が組み合わされば、危険な目に遭うことを極力回避できるはずだ。
人数が多いのと、安全なのとはまったく比例しない。
逆に誰かがいることで無理をしたり、調子に乗ってしまったりすることのほうが、俺は怖いと思っている。

20160912 zashousen attack (7)
気の遠くなるような距離を泳ぎ、ようやく辿り着いた。
これが3年前に座礁したタンカーの船首部分だ。
真っ青な海に、真っ赤に錆びた船首部分がそそり立つ。
[広告] VPS

20160912 zashousen attack (8)
とりあえず、座礁船のまわりを一周した。
何があるか分からない恐怖感もあったが、ケンケンがそばにいるので安心だ。
単に”1+1”の関係ではなく、ケンケンといると何倍ものパワーとモチベーションが生まれる。

20160912 zashousen attack (9)
船首にあるアンカー用の鎖を見つけた。
そこでお互いに写真を撮った。
この場所に、己のカラダひとつだけで辿りついた達成感をそれぞれが感じていた。
[広告] VPS

20160912 zashousen attack (10)
やりきった嬉しさが爆発する。
自分の中に新たな可能性を見出すことができた気がした。
最高の気分。
[広告] VPS

20160912 zashousen attack (11)
一通り船の周囲を調べたあとは、水中の調査に入った。
どうやら外洋からいきなり浅くなるリーフエッジに乗り上げて座礁したようだ。
当時の生々しい様子が伝わってくるようだった。

20160912 zashousen attack (12)
斜めに傾いた船体を舐めるように潜行してみた。
中心付近に操舵室があったのだが、あまりにも不気味すぎて、俺もケンケンもそこには入れなかった。
そういうものを感じたときは、決して無理をしてはいけない。

俺もケンケンも十分満足した。
いや、十分すぎるほどの満足感があった。
二人は座礁船をあとにした。

20160912 zashousen attack (14)
ようやく元来た場所に辿りついた。
こんなに心地いい疲れは本当に久しぶりだ。
それもこれも、すべてケンケンが宮古島に戻ってきてくれたおかげだ。

台風14号と16号が近づいてきているが、次のターゲットはほぼ決まった。
座礁船から断崖を見たとき、そこにパックリと大きな口を開けた巨大洞窟を見つけたのだ。
次回は水中ライト持参で、断崖絶壁の巨大洞窟にアタックだ。

俺の宮古島ライフが最後の最後になって、最高に燃えてきた――。

最強のバディ――、ケンケンとの新しいミヤコブルー伝説が今から始まる――。
2016/09/12 Mon. 17:00 | trackback: -- | comment: 0edit

コメント

コメントの投稿
Secret