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HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(9/12)「佐良浜のミャークヅツ!」 

20160912 sarahama mya-kudutu (1)
”座礁船アタック”からの帰り道、佐良浜漁港の前を通った。
車が異常にたくさん停まっている。
ちょうちんも出ているし、祭りの雰囲気がプンプン漂っていた。

ちょっと行ってみようか――。
どちらからともなく、立ち寄ってみることにした。
まずは”何を”やっているのか調べなくてはならない。

こういう情報収集は俺に任せて――。
ケンケンが力強く言った。
何か秘策があるらしい。

ケンケンの作戦はこうだ。
とりあえず屋台で何かを買い、祭りに”溶け込んだ感”を出したところで、店の人から祭りの情報を聞き出す――、らしい。
『太陽にほえろ!』のベテラン刑事の聞きこみのようなスタイルだ。

屋台で400円の”カーリーフライ”を買うケンケン。
しばらくするとこちらへ戻ってきた。
”何かしらの伝統行事”をこの上の広場でやっているらしい――、とのことだった。

何かしらの――?
ケンケンよ、ぜんぜん情報収集できていないではないか。
”何かしら”なのはわかっている上での、その”何か”を聞き出すのがケンケンの役目だったはずだ。

まったくケンケンといると退屈しない。
とにかくケンケンが400円で仕入れた情報に基づき、上の広場へ移動することにした。
ケンケンはカーリーフライをむしゃむしゃと食べていた。

20160912 sarahama mya-kudutu (2)
上に移動すると、すぐにその祭りの全貌が判明した。
宮古島の伝統行事、『ミャークヅツ』だった。
その名前だけは知っていたが、今まで一度も見たことはない。

20160912 sarahama mya-kudutu (4)
佐良浜の集落が、一大イベント会場と化していた。
観光客はほとんどおらず、ほとんどが地元住民らしかった。
どうやって楽しめばいいのか最初はよくわからなかったが、そんなことを考える必要などなかった。
その場で見ているだけで、最高に楽しい気持ちになってきたのだ。

祭りに参加している人たちのエナジーが凄まじい。
異様なオーラが漂っている。
今日はミャークヅツ4日目で最終日らしい。

20160912 sarahama mya-kudutu (3)
集会所の中には、酒屋かと思うほどの、信じられない量の泡盛が準備してある。
”オトーリ”で回すのだろうが、俺はアルコールが苦手なので考えただけでも頭痛がしてくる。
だがきっと最高に盛り上がる夜になるのだろう。
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この狭い家の中で二十数名の男たちが次々に踊っていく。
観衆は踊る男性の下の名前をコールする。
踊っている男性はその観衆を煽る。
絵に描いたような、”コール&レスポンス”――。

パンクだ。まさにこれこそが真のパンク。
祭り自体がセックス・ピストルズであり、踊る人間は全員シド・ヴィシャスなのだ。
とにかく佐良浜のミャークヅツは、魂の叫び、正真正銘のパンク。

家の中も外も、ものすごい熱気とパワーで溢れていた。
何年、年十年と続く、島の伝統行事の重みを肌で感じた。
単調なリズムが延々と続くだけなのだが、そのループが原始のDNAを熱くさせていく。

俺のカラダも自然と動いてしまった。
ブログ読者の方で、もしまだ”ミャークヅツ”未体験の方がいれば、ぜひ一度体験してほしい。
そしてこの場の空気に触れて、一緒に参加してみてほしい。

きっとカラダの奥底に眠る太古のDNAが騒ぎ出すはずだ。
オリオンビアフェスやダンケフェストは一味違う、魂の感動を味わえるだろう。
俺も来年からは、かならず参加しようと決めた。

ちなみにこの”ミャークヅツ”だが、池間島、西原、そしてこの佐良浜の計3ヵ所で開催されるらしい。
これだけ各地区でやれば、タイミングも合わせやすいだろう。
偶然とはいえ、この”ミャークヅツ”に参加できて本当に良かった。

20160912 sarahama mya-kudutu (5)
徐々に夕景に染まる佐良浜。
風が優しく頬を撫でる。
その心地よさが、なんともいえない幸せな気持ちにさせてくれる。

20160912 sarahama mya-kudutu (6)
”座礁船アタック”、”佐良浜のミャークヅツ”――。
ケンケンと過ごしたのは、わずか4時間ほどだったが、とんでもなく充実した時間だった。

宿に戻った俺とケンケンは、一緒に夕食を食べた。
お互いの写真を見せながら、今日の出来事を振り返り、笑い合った。
感動を分かち合える友がいるということに幸せを感じながら。

台風14号と16号の影響でしばらくは海に入れないだろう。
だが台風が去ったあと、またケンケンとの冒険が始まるに違いない。
とてつもなく楽しみだ。

最初にケンケンに出会ったときに感じた予感。
あの俺の予感はやはり間違っていなかった。
これからどんなことが起こるのか、俺にもまったく予想できない。

いざ、未知なる新世界へ――。
2016/09/12 Mon. 19:00 | trackback: -- | comment: 0edit

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