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HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(12/8)「痛み!」の巻 

周囲に鈍い音が響き渡った――。

相変わらず毎日、仕事に明け暮れる日々。
仕事が楽しいわけもなく、見えない苛立ちとストレスと戦う。
給料は仕事に対する対価などではなく、“我慢料”だ。

仕事は何をしているの――?

そう聞かれたら、俺の答えはこうだ。

耐えがたい苛立ちとストレスを我慢し続ける仕事――。

“何かをやり遂げる”といった仕事への崇高な誇りはなく、ただ漠然と“何かを我慢する”というのが俺の仕事だ。
だから俺の代わりなどいくらでもいるし、俺の存在価値など皆無に等しい。
それがわかっている上で働いているのだが、それでも日々のストレスに我慢できなくなるときがある。

今日はその限界を超えた。
あまりの苛立ちにロッカーを殴った。
周囲に鈍い音が響き渡り、俺の全身を痛みが駆け抜けた。

骨にひびが入ったかもしれない。
こうなることは簡単に予想できたはずなのに、何かを殴らずにはいられなかった。
馬鹿だと思う。だがそんな馬鹿なところがいかにも人間らしく好感が持てる。

俺は機械ではない。赤い血の流れる人間だ。
だから時には感情を爆発させる。
怒りを他人に発散させるよりも、自分が怪我するほうが、まだ地球に優しいではないか。

人生、思い通りにはいかないもの。
これからも俺はあらゆる抵抗勢力に我慢して生きていく。
日本人は我慢強いらしいから、きっと俺も我慢できるだろう。

だがもう、ロッカーを素手で殴るのだけはやめようと誓った――。
2016/12/08 Thu. 23:00 | trackback: -- | comment: -- | edit