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HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(1/24)「いま自分にできること」の巻 

約半日かけて、今後の父の生活支援に関するアドバイスを受けに行ってきた。
「介護」という問題が、実際に自分の身の周りに起こるなどとは考えてもいなかった。
知識ゼロの状態から勉強していかなければならない。

年金事務所に出向き、まず父の病気が障害年金の対象になるのかを調べた。
いろいろと細かい条件があることや、そのほかのこともいろいろと教えてもらった。
わからないことだらけなので、この機会に年金に関しての理解も深めようと思った。

その後、区役所へ足を運んだ。
介護保険に関しての説明を聞きに行った。
そもそも、介護保険というシステムそのものをよく知らなかった。

そこではじめて、地域の「ケアプラザ」というものの存在を知った。
ケアプラザの存在自体は知っていたが、どういう場面で利用するのかは知らなかったのだ。
ひとつひとつが本当に勉強。

区役所を後にした俺は、その足で父の暮らす地域のケアプラザへも行った。
そこでケアマネージャーという人と面談をして、今後どうしたらいいのかなどのアドバイスをもらった。
今まで一人きりで抱え込んでいた不安を聞いてもらったことにより、一歩前へ進めたような気がした。

俺は決して一人じゃない。
そして父も孤独じゃない。
一人では受け止めきれないような現実でも、助けてくれる誰かがいる。
そう思えるだけで、未来がだいぶ明るくなった気がした。

夜、布団に入ると悲観的なことばかり考えてしまい、眠れない日々が続いていた。
いま見ている世界が、そう遠くない未来に、父には見えなくなってしまうのかもしれない。
そう考えると、本当に悲しくて悲しくて、涙が溢れた。

父にとっては、いま見ている俺の顔が、永遠に刻まれるのだろうか。
俺が年老いても、父の中にあるのは、今の俺の顔なのだろうか。
目が見えるうちに、俺のお嫁さんになる人や、孫の顔が見たかっただろうな。

俺は親不幸者だ。
父には何もしてあげられなかった。
いま俺にできることは何だろう。

俺の大好きな宮古島の海を見せてあげたい。
まだ目の見えるうちに、美しい世界を見せてあげたい。
少しでも父が笑顔になれるように……。

永遠に記憶の中で思い出せるような、素晴らしいこの世界を、その目に焼き付けてほしい……。

真冬の夕暮れの中で聴いた、かりゆし58――。
父の人生を思って聴いた。
涙が止まらなかった。

2017/01/24 Tue. 23:00 | trackback: -- | comment: 0edit

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