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HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(5/2)「100点満点の人生」の巻 

夏の宮古島が待っているからこそ、仕事にも張り合いを持ってやってこれた。
週6勤務が10ヶ月続いても、乗り越えられる自信があった。
心が折れそうな時もあるが、それでも夏の宮古島を思えばどうってことなかった。

だが今はもう仕事をしていても辛さしかない。
正確には「辛い」という感情さえない
無機質な機械のように1日を過ごすだけ。

生物学的には生きているが、心は完全に死んでいる。
人が生きていく上で必要不可欠な気力やモチベーション、希望といったファクターが消滅した。
点けっぱなしのテレビのように、無意識のうちに1日が流れていく。

厄介なのは、無意識の中でも「絶望」だけは感じているということだろう。
常に「絶望」を感じ、起きてしまったことを「後悔」し、強く「死」を意識する24時間。
眠れば悪夢に襲われ、起きればもっとひどい悪夢を突きつけられる。

気持ちは落ちるところまで落ちた。
ここまで落ちたら、逆にもう落ちる「伸びしろ」はないだろうと思う。
人生の最下層で、頭上の光を見つめる気力さえなく、足元の暗闇だけを友とするような日々。

電車内で、顔半分を覆うようにマスクをつけ、パーカーのフードを目元まで目深にかぶる。
目は閉じ、ずっとうつむいたまま。
とにかく目立たないように、下車駅に到着するのを、ただひたすらじっと待つ。

こんなコソコソした生活を一生続けなければならないのかと思うと気が狂いそうになる。
堂々と人の目を見て話すなんてことは、もう二度とできないかもしれない。
常に右目を隠すようにしているので、動作がかなり不自然だということも自覚している。

俺の人生で良かったと思えることが、たったひとつだけある。
やりたいと思うことは、ほとんどやってきた――、ということだ。
もちろん、まだこれからやってみたいと思うこともたくさんある。

だがある日突然、人生が終わりを告げたとしても、俺は自分の人生に満足だ。
自分の思うように生きてきた。
何かに束縛されたり、可能性を制限されたり、平均的数値の人間になれというような無意味なルールを押しつけられたりしたことは一度もなかった。

母の子として生まれてきたことも、バンドでメジャーデビューを夢見たことも、結婚はできなかったが人生で最愛の人と巡り合えたことも、人生観を変えてくれた宮古島を知れたことも、病気をして健康の大切さを知ったことも、そしてたくさんの素晴らしい仲間や友と出会えたことも、そのどれもが俺の生きてきた人生の意味そのものであり、俺の生きてきた証。

楽しいことなんて、きっとすべての時間の「1%」もなかった。
だがその「1%」の密度は、すべての時間の「99%」を占めていたんだと思える。
そして人は、その「1%」のために頑張れるものなのだと思う。

いろいろなことがあったが、振り返ってみると悪くない人生だった。
これまでの人生には100点満点をつけたい。
この先に待ちうける未来に何が起ころうとも――。

♪さよなら / かりゆし58
2017/05/02 Tue. 23:00 | trackback: -- | comment: -- | edit