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HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(5/11)「すべての時間」の巻 

内面を吐露しきって、嘆くだけ嘆いたせいなのか。
今日の俺は、何故か穏やかさに満ちていた。
それは「あきらめ」という境地だったのかもしれない。

不思議な感覚。
まるで何事もなかったかのように、ゆるやかに過ぎゆく時間。
こうしてパソコンに向かっていると、あまりにも穏やかすぎて、現実を忘れてしまいそうになる。
もしかして、この「目」はもう治っているのではないかと錯覚してしまう。

洗面所に鏡を見に行く。
しかし、やはりそこに映るのは、醜く血管が浮き出た右目。
平穏だった心は、一瞬にしてまた荒波の中に放り出される。

一度太くなった血管は二度とは元に戻らない――。
ネット上の根拠のない書き込みだったが、時間の経過と共に確信に変わりつつある。
血管に気づいた当初と比較しても、まったく元に戻る気配はない。

「漠然とした未来への不安」なら今まで何度もあった。
だが「明確な未来への不安」の恐怖はその比ではない。
醜く変わってしまった俺の右目は、もう二度と元には戻らない。

そして、綺麗な目と一緒に「心」まで奪われてしまった。
奇妙な感覚だが、極度の絶望と不安の中で、心は安定している。
当事者でありながら、傍観者のようでもある。

最近、人の目を見て話すのが怖い。
自分の「目」が、相手からどんな風に見えているのかを考えると、心が壊れそうになる。
俺が話す相手は、みんな汚れのない綺麗な目をしている。

もともと「明るい」とは言えない俺の性格だが、それでも「明るい部分」は多少なりとも存在していた。
しかし今、俺の心の中を透視できる装置があったとしたら、おそらくすべては「暗闇」に支配されていることだろう。
絶望を友とし、過去を振り返り後悔し続ける日々。

これからも、すべての時間、自分を責め続けるのだろうか――。
2017/05/11 Thu. 23:00 | trackback: -- | comment: -- | edit