07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(6/10)「金の価値」の巻 

「食欲」というものがなくってから、もうどのくらい経つだろう。
「空腹感」という感覚は完全に消失し「いつも食べている時間だから」という理由だけで、わずかな食材を口に押し込む日々。
朝は何も食べず、昼はおにぎり1個、夜は何とか弁当を腹に詰め込む。

スーツのウエストはゆるゆるになり、体重は50㎏を切ろうとしている。
そんな中で俺が最も驚いたことは、手首に巻く腕時計のバンドの穴が1つ分細くなったことだ。
異常にやせ細った俺の姿に、久々に会う仕事関係の人からも心配の声をかけられる。

起きている時間は終始「鬱状態」が続き、夜は「不安と動悸」でほとんど眠れない。
1日中「目」のことばかり考え、こうなってしまったことを後悔し、自分を責め続ける日々。
「目」のこと以外に考えることといえば「生と死」ぐらいだ。

スマホを起動すれば「ネガティブなサイト」ばかりを見ている。
「目」に関しての検索はもうしなくなった。
「希望」を持つことは「絶望」をさらに深めるだけだからだ。

もしこの目が治るなら、今ある全財産、いや、大切な思い出も何もかもを引き換えにしても構わない。
健康な目とカラダさえあれば、またゼロからスタートすればいい。
こうなってみてはじめて「金なんて何の価値もない」という本当の意味に気づく。

金で世の中のすべてを手に入れたとしても、健康なカラダがなければ楽しくも何ともない。
もちろん金がなければ生きていくことはできないが、人生においての優先順位は決して1位ではない。
健康なカラダがあるだけで、それだけで人は幸せなのだ。

日に日に弱っていく心とカラダ。
そんな中、宮古島行きの搭乗日が刻一刻と近づいてくる。
宮古島に行くことなど考えられない状態なのに……。

心の底から絶叫したいほど、本当に悔しい。
生きたくて生きたくて仕方ないのに、この「目」が俺の未来を暗闇にする。
まだまだ宮古島でやりたいことが山ほどあるのに、それを諦めなければならない悔しさ、惨めさ、自分の愚かさ。

「やりたいこと」は、毎年毎年、常に変化(進化)し、宮古島はいつも俺のために次回の「新しい目標」を与えてくれた。
人生の針路を見失っていた俺に「生きがい」を与えてくれた。
宮古島はいつだって、決して終わることのない「永遠の冒険」に誘ってくれる。

俺はいま、希望を抱えたまま、絶望のどん底にいる――。
2017/06/10 Sat. 23:00 | trackback: -- | comment: -- | edit