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HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(6/15)「絶望の嘔吐」の巻 

なんとか気力を振り絞って、宮古島への荷造りを進めていた。
行くかどうかはまだ決めていないが、一応準備だけはしておこうと思った。
とてもそんな気分ではなかったが、準備するとしたら、もうあまり時間は残されていない。

ベッドで安静にしていたいほど精神的にまいっている。
何をする気にもなれないし、何かをしたとしても、常に「目」のことばかり考えてしまい、まったく集中できない。
そんな状況の中、気持ちを奮い立たせ準備を進めた。

1時間ほど荷造りを進めたとき、レンタカーに付けようと思い購入してあった「吸盤タイプのミニルームミラー」が目に止まった。
ネガティブな好奇心に勝てず、おそるおそる、そのミラーで右目の状態を確認してみた。
毎日見慣れているはずの「右目」だから、大抵のことでは驚かない。

だが……。
思わず目が釘付けになった。
そしてすぐに目をそむけた。

ひどい……。
あまりにもひどい……。
右目は今まで見た中で最もひどい状態だった……。

慌てて洗面所の大きな鏡を見に走った。
カーテンを開けて太陽光の元でも確認してみた。
部屋中のあらゆる場所へ移動して、その都度、手鏡であらゆる角度から目の状態を確認した。

結果はどれも同じだった。
赤々とした血管が不気味に蛇行して白目に浮き出ている。
何度見ても、角度を変えても、顔を左右に向けても、その事実は変わらなかった。

そこにあるのは、もはや人間の目ではない。
ネット上で「目の病気」で画像検索したときに出てくる、思わず目をそむけたくなるような悲惨な写真。
それが自分自身の姿の中に映し出されている。

俺は耐えられなくなってトイレに駆け込んだ。

自分の顔を見て吐き気をもよおした。
こんなの現実じゃない……。
これが現実ならば、俺が背負った十字架はあまりにも過酷すぎる。

誰か助けて――。
2017/06/15 Thu. 15:00 | trackback: -- | comment: -- | edit