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HARUのスローライフ日記

~死す時は宮古の海に抱かれて~

(6/27)「戦慄」の巻 

あはは――。
笑わずにはいられなかった。
笑わなければ精神が崩壊してしまいそうだった。

シャワーを浴びようと思い洗面所へ行った。
鏡で右目の血管を確認する。
俺の頭の中は、毛細血管1本1本の正確な場所まで完全にインプットされている。

いつもと変わりなし――。
そう思った次の瞬間、衝撃――、というよりも、戦慄――、が俺の全身を駆け巡った。
今まで血管のなかった場所に新たな血管が生成され、その付近が充血していたのだ。

嘘だろう――?何かの間違いだろう――?
鏡に顔を近づけもう一度、念入りに確認してみる。
だがそれは見間違いなどではなかった。

考えられる原因はただひとつ。
今日コンタクトを装用したことだ。
100パーセントそれが原因。

しかし装用していたのは、たったの3~4時間。
そんなわずかな時間で新しい血管が生まれることなどあるのだろうか。
単に久しぶりにコンタクトをしたせいで、一時的に炎症を起こしているだけなのではないだろうか。

これが本当に新しい血管で、もう二度と消えないものだとしたら……。
今までの状態でさえ、精神状態はギリギリを保っていたというのに……。
底知れない恐怖が、俺の心臓の鼓動を異常なほど加速させる。

怖くて怖くて仕方ない。
言葉では言い表しようがない本当の恐怖。
もう耐えられない現実。

俺なりに現実を受け入れようとしてきたが、もうこれ以上は難しい――。
2017/06/27 Tue. 00:00 | trackback: -- | comment: -- | edit